お知らせ

災害から二年 変わったこと 変わらないこと(R3.10月)

二年の歳月がながれました。

災害一年を迎えた昨年10月からのこの一年は すべてが
「コロナ、コロナ、コロナ」に振り回された日々でした。

人と集うことも許されず、会いたい人にも会えない、
好きな場所に出かけることもできない・・・
我慢我慢の時間でした。

そのような制限ばかりの中、わたしたちのまち「平窪」は
おかげさまで 着実に一歩づつ進んでまいりました。

先ずは「夏井川河川改修工事」
3か所の決壊が起きた下平窪地区を含む下流の流域や
川の対岸である赤井地区では昨年より工事が進み、
川の状況や周囲の景観も一変しました。

その後工事は上流に進み、やっと7月中旬からは
常勝院のある中平窪地区から小川方面に向かって
施工が始まりました。
立木伐採工(木・竹を伐木) → 河川掘削・護岸工(堆積した土砂を掘削・
コンクリートブロック張)

現在この作業中 → 堤防天端舗装工事 → 防草シートによる天端被覆工事
と進んでいきます。

工事の最中 重機から出る爆音やトラックが通るたびに
立ち上がる土けむりもすべてがありがたく感じられます。
私たちを取りまく環境が、目に見えて変化し、
そのことで心が落ち着きをとり戻しつつ
あるのかもしれません。

「変わらないこと」は 『大好きなまち平窪を想うわたしたちの心』

たしかに 家がなくなり空き地が増えて、
人口減少も厳しい現状ですが
だからこそ人々の心には 楽しく元気でにぎやかだった
以前の思い出があふれかえり
あのころに戻りたいという強い想いが湧いてきます。
周辺の様子が変われば変わるほど
想いは募っていくのですね。
この想いこそ ずっと繋いでいかなくては
ならない大切なことだと思います。

被災した多くの方は「そのうちこの台風のことも
忘れられちゃうんじゃないの? 寂しいねぇ」
と言います。忘れられるほどつらく悲しいことはありません。
決して風化させないよう、これからも復興の状況を
お伝えしてまいりますので引きつづき
見守ってくださいますよう宜しくお願い申し上げます。

今年も 世界中でそして日本各地で
想像をはるかに超える大災害が起きています。
被災地の一日も早い復興と被災された皆様の
ご平安を心よりお祈り申し上げます。

対岸(赤井地区)から見た常勝院付近
R3.7.17

工事が進んだ現在の景色
R3.10.8

常勝院脇 水門付近
R3.7.22

R3.10.7

R3.7.29

R3.10.7